ワンズのコバルトクロム技工物について

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これからこの文章を読もうとしていただいている方は、コバルトクロム合金について(安全性、生体親和性、安価、etc..)
よくご存じだと思いますので、それらについての詳しいことは割愛させていただきます。

コバルトクロム導入のきっかけ

我が社では2010年からメタルボンドのマテリアルとして導入しました。

当時、インプラントの上部構造の材料としてセミプレッシャスメタルを使用してましたが、金属代がばかにならず、又、金の高騰も相まって、どうしようかと模索していました。そんな時に知り合いのドクターから「コバルトのメタルボンドしないの?」と言われたのが導入のきっかけです。

コバルトクロム導入にハードルはなかったのか?

最初のころは資料も乏しく、周りに扱っている知り合いもいなくて手探りしながら始めました。
現在ではほぼ100%メタルボンド、ハイブリッドレジンのフレーム材に使用しております。

現在では取り扱うラボも増えましたが、少人数のラボではまだまだ取り扱ってないところも数多くあると聞いてます。
ではなぜ導入しないのか?出来ないのか?といますと、

1、高価な鋳造機が必要(やろうと思えば何とか遠心鋳造機でも可能)
2、インプラントを手掛けるにはレーザー溶接機が絶対必要(経験的に)
3、高い技術力がいる(適合精度に向き合う真摯な態度が必要)
4、日常臨床でマイクロスコープを使いこなしている(オリンパス、ニコン、ライカ)

などのハードルがあるためです。

適材としてのコバルトクロム

我が社はもちろんオールセラミック(ジルコニア、二ケイ酸リチウム)も手掛けています。
確かにマテリアルとしてはジルコニアがファーストチョイスでしょう。
ですが長年臨床に携わっている中で、すべての症例がジルコニアで対応できないと考えてます。

セラミック、高分子材料、メタル、と適材適所に選択していくのが臨床だと考えております。その中で安価で生体親和性の高いコバルトクロム合金を選択しない理由が分かりません。

安心、安定感のあるコバルトクロムを使用した補綴物を使ってみませんか?

余談ですが、プラークも付きにくいですしね。